2025/02/15
お風呂・リノベーション・リフォーム
ひと口に「お風呂」といってもそのつくりには、パーツを組み合わせてつくる「ユニットバス」と「在来工法」でつくるものがあります。「ユニットバス」か「在来工法」のどちらの工法を選ぶかは、お風呂のリフォームを考える際にまず検討する事項のひとつ。あなたのリフォームには、どちらが向いているでしょうか。
今回はそれぞれの工法のメリット・デメリットについてご紹介します
ユニットバス(システムバス)とは、浴室の各パーツ(床、壁、浴槽、天井など)を工場生産しておいて、現場で組み立てる工法です。浴槽と洗面台がセットになるものを2点ユニット、そこにトイレがつくと3点ユニットと呼ばれます。
■ユニットバスのメリット
床と壁のつなぎ目が一体化しているため水漏れの心配がほとんどありません。隙間が少ないため断熱性にも優れています。また、在来工法と比べて設置が簡単なため、工期は短く価格は安く抑えられます。ご高齢者向けやファミリー向けなど特徴をもたせたシリーズも出ており、バリエーションも増えています。
■ユニットバスのデメリット
デザインの選択肢は増えてきたものの、やはり在来工法と比べると自由度は下がります。浴室スペースが変わった形や、狭い場合は選択肢が制限されます。規格にはないタイルや手すりをオプションで発注することもできますが、その場合は別途料金になるので予算面のメリットが薄くなります。
お風呂の在来工法とは、現場に防水加工を施した上で壁や床をつくっていく昔ながらの工法です。浴室の広さや形に合わせて柔軟な施工が可能です。
在来工法はオーダーメード。浴槽の素材を大理石やヒノキにしたり、壁をタイルで細工したり、窓の形や大きさを変えたりすることも自由自在です。手すりの位置や浴室の高さなど、バリアフリーの対策もしっかりできます。浴室の広さや形状に関係なく、こだわりの空間をつくれるのが在来工法の最大のメリットです。
ユニットバスと比べて、経年により防水性が劣ります。そのため、防水処理を徹底させる必要があり、さまざまな技術をもった職人の手が必要です。したがって、工期も長く、材料費や人件費の面で費用がかかります。また、メンテナンスのコストも必要になってきます。
在来工法からユニットバスにリフォームする場合、工期は一般的に4〜10日程度、ユニットバスの各パーツをリフォームする場合、3〜5日程度かかります。リフォームの場合、家の状態により工期が長くなることがあります。
選んだユニットバスにより異なりますが、前者はおよそ70万〜300万円、後者はおよそ70万〜150万円をみておくといいでしょう。在来工法でお風呂をリフォームする場合は、200万〜500万円ほどかかることもあるようです。
在来式は自分だけのこだわりをお風呂を実現することができます。
時間やコストがかかっても、オリジナルで使いやすい浴室にしたいこだわりのある方にオススメです。
ユニットバスは自由度が低くなりますが、低いコストで保温性・防水性を高められます。
デザインに大きなこだわりがなく、工期を短くしたい方、費用を抑えたい方にオススメです。
在来式のお風呂とユニットバスには、それぞれ異なるメリット・デメリットがあるので、一概にどちらが良いとは言い切れないものです。
便利で快適なお風呂にするため、ご自身の希望や住まいの状況に合わせて検討してみるのも良いでしょう。
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